ひとり出版社を始めました。新刊『そして私も音楽になった サウンド・アッサンブラージュの人類学』販売中です。
うつつ堂の本
定価/3000円(税抜)
ISBN978-4-910855-01-1
C0039
出版日/2024年2月9日
発売日/2024年2月14日
Amazon/楽天ブックス/honto
『そして私も音楽になった サウンド・アッサンブラージュの人類学』。
「音楽」とは、たんに「楽曲」を指すばかりではない。
「音楽」には、作品そのものに本来備わる意味/メッセージ、構造や特質だけでなく、あらゆるアクター(表現者・オーディエンス・空間や環境・音楽プレイヤーや音響機材・人間の身体/心情や音をめぐるコンテクストなど)をつなぎ合わせ、一つの塊のように統合させようとする力があるからだ。
本書では、このようにさまざまなものを編み込んでいく音楽の力(=サウンド・アッサンブラージュ)を包括的に表現し、「音楽」の持つ意味を大きく拡張していく。
世界各所で音楽や芸能に向き合ってきた人類学者、音楽教育の実践者や作曲家らが、「音が生み出される場」の豊かな描出を通じて、「音楽の力とは何か」という問いに言葉を与えようと模索する、新たな音楽の民族誌。
小西公大(東京学芸大学准教授)編著。10篇の論考を収録。
本書の詳細は版元ドットコムにて。
うつつ堂の初刊行本となる『トーキョーサバイバー』。
人類学者と大学生が、東京の新宿周辺で路上生活をする人たち(トーキョーサバイバー)の声に真摯に耳を傾けた記録集。
本書は、いわゆる「ホームレス問題」を描いてはいない。本書の主眼は、ホームレスとの交流を通じて得た素朴な疑問を手がかりに、私たち「ホームの側」が無意識に理解してきたこと=<アタリマエ>とは何かを問い直すことにある。
ホームレス(彼ら)を知ることで、ホーム(私たち自身)のことがわかる。
つまり『トーキョーサバイバー』は、普通に生活する私たちの物語でもある。他者から自己の気づきを得るという人類学的な実践を通じて、ホーム/ホームレスの間の分断を乗り越えていくためのヒントを探る1冊。
主著は二文字屋脩(愛知淑徳大学准教授)。他、学生の論考11篇を収録。
本書の詳細は版元ドットコムにて。
(※本書出版のためのクラウドファンディングにご協力いただきました皆さま、あたたかいご支援、まことにありがとうございました。)